FIT講座
中国に残された日本人孤児の生涯 -山崎豊子『大地の子』を読む-

 

講座コード  18F054
講   師  徳永 光展  社会環境学部社会環境学科 教授
開 講 日  2019.1/23(水)
時   間  10:40〜12:10
定   員  30名
受 講 料  無料
講座内容

山崎豊子の小説『大地の子』(1991年刊)では、第二次世界大戦後に帰国の途を絶たれ、両親とも別れた日本人孤児の境遇が描かれている。
松本勝男は日本人の父親と7歳の時に別れ、その後、小学校教師であった陸徳志と出会い、彼の子供・陸一心として育てられたが、学校では言われなき差別に苦しむ。卒業後も冤罪を被った結果、地方で過酷な労働に従事せざるを得ない。その後は、養父をはじめ、周囲の努力が実り、北京で就職するに至り、さらには共産党員となる栄を得て、中日合弁プロジェクトにも参加する。
今回の講義では、そのような一心の人生を跡付けつつ、中日両国のはざまで生きた個性の描写にこだわった作者の執念にも思いをはせたい。

   ☒ウィンドウを閉じる